『 大 學 』 講 座

原典である『古本大学』を採用します。

2025年の開催予定:講座チラシ --> 
          満員御礼 -定員に達しました-

(だい) (がく) の 道 -初学入徳の門-

咸生書院の大学講座では、原典である『古本大学』を採用し、その全文を読みます。


2,200年前から世界で読み継がれている作者不明の名著『大学』は、江戸時代には「初学入徳の門」とよばれ、子どもたちが大人になるために最初に学ぶ教科書でした。

有名なお話では、たき木を背おった二宮金次郎の銅像が読んでいる本は、『大学』といわれています。
児童期から初歩的な躾(しつけ)を学ぶ『小学』に対して、自立した成人が学ぶ『大学』の目的は、天下国家を泰平に治めるため、その当事者である個々の人間性を修養し身心を鍛錬することです。
またこの自己修養と鍛錬によって物事を自ら創り出す人になることです。 『大学』の末尾は、「(国家や企業は)利を利としないで、義を利とする。」でむすばれています。
しかし、資本主義が高度に発達した今日でもなお、実際に、義利合一や義利両全を実行することは容易ではありません。

これを指南する原典が『大学』です。創業400年の大丸の営業理念は、「義を先にして利を後にすれば栄える」です。
また、明治の陽明学者・三島中洲はこれをふまえて「義利合一説(道徳経済合一説)」をとなえ、日本資本主義の父・渋沢栄一は「義利両全(『論語とそろばん』)」を彼の生き方や経営の価値基準にしました。
誠を生きた幕末維新期の吉田松陰や西郷隆盛、山田方谷は、

これをどう読み解き、自己の生きる力にしたか?


わたしは何をすればよいか?
他人にはどうすればよいか?
自分も他人も最も幸せに生きるにはどうすればよいか?

人は正しい生き方を行えば、何が得られるか? かつて帝王学といわれたリーダー論の『大学』は、この問いにズバッと簡潔に答えるところから始まり、社会組織における個々人のあり方を明らかにし、国家や企業を運営する根幹となる人事と財務のあり方を平易な言葉で述べて終わります。
『大学』全体1753文字を一篇の文章として一挙に読み進めるのが、陽明学で読む『大学』の特徴です。
多くの市販の『大学』テキストがそうであるように、一章一節に分断して解読しようとすれば、そこに私心が介在するというのです。
『大学』を陽明学の心で読むことによって、『大学』の一語一語にある含蓄が、日々新たな課題解決に当たる人のフィロソフィや価値基準となって、随時随所に蘇生して来るはずです。
それができるかできないかは、学ぶ人の生き方や学び方にかかっています。戦争、パンデミック、ICTの急展開のなかで、人の生き方や価値観が大きく変容し、企業のフィロソフィや仕事の内容だけでなく、ひとりひとりのフィロソフィが問われる時代がきています。
これからの世界や企業のあり方、あなたの生き方やフィロソフィの基本を考えるうえで、この『大学』の学びが志の大きな支柱になることでしょう。

2025年の開催予定:2025年3月スタート 満員御礼 ー定員に達しましたー

『大学』(だいがく)とは?

『大学』は、2,200年前から世界で読み継がれている作者不明の哲学書です。正しくは『大學』と書きます。人格と教養を高める本として、江戸時代には、年齢や地域を問わず日本中で読まれていました。特筆すべきは、「初学入徳の門」とよばれ、日本全国の子どもたちが大人になるために最初に学ぶ教科書だったことです。有名なお話では、薪を背負って本を読む少年の像で有名な二宮金次郎像が読んでいる本は、『大学』といわれています。
その一方で『大學』は、歴史的な哲学者や実践家たちが最晩年まで学び続けた哲学書でもあります。その内容には、人生と仕事の本質が語られており、現在SDGsでも注目されるSustainability(継続発展)や循環思想の決定版といえる哲学の宝庫です。この哲学は、中国の漢代400年、唐代290年、そして日本の江戸時代260年という天下泰平といわれた平和国家の建設の礎となりました。


講座の特長・何を学ぶの?

原典として希少な『古本大學』を採用し講座の中で全文を読むことができます。
学習能力の根本を育てた日本古来の学びで新しい毎日に。全10回のオリジナル作文と専門家の解説が、あなたの魅力と長所を引き出します。

咸生書院『大学』講座の特徴

幻の原書 2,200年前の古本大學を採用

全文読破 『大学』の全文を読み上げます

現代に通用する世界最高峰の東洋哲学講座

探求学習「学談」 学び方は江戸幕末スタイル

陽明学で読み解く 『大学』から学ぶ

学びの本質 義と利が一つの道になる実学

少年少女を英雄にした。ともに創造し合う学び方

当講座の学び方は、江戸時代に昌平黌や松下村塾に代表される藩校、私塾で行っていた独自の学習法で行います。テキストは、2,200年前に書かれた『大學』を原典どおりに伝える『古本大學』を使います。『大學』に書かれた哲学は、自身の在り方や人間関係、仕事など現代を生きる私たちの日常にも通じる本質を説いた考え方ばかりなので、初めての方でも比較的学びやすいのが特徴です。また学びのテーマとして、「『大學』から学ぶ」ことを大切しています。古典の難解な用語を一字一句覚えていくのではなく、自分自身の考え方をバージョンアップすることで、対人関係や行動変容として表れてゆきます。そんな、自分らしく気持ち良く暮らすためのヒントがいっぱい!学んだことは、その今日からすぐに活かしてください。


教材・テキスト

はじめての人でも、楽しく、そして深さを学べる教材です。

大學をやさしく、そして深く身につけていただくため、教科書には、咸生書院が開発した特製のテキストを使用し、現代語に即した特別な書き下し文と原典の考え方が素直に伝わる現代語訳から現代では絶学とよばれる『大學』の哲学を学ぶことができます。『大學』に書かれた哲学は、自身の在り方や人間関係、仕事など現代を生きる私たちの日常にも通じる本質を説いた考え方ばかりなので、初めての方でも比較的学びやすいのが特徴です。はじめて読むのに、どこか懐かしく思う方もいるかもしれません。このような身近なテーマと対話を通じて学んだことが、自分自身の生活、仕事の中で活かされていきます。

こんな方におすすめ

・『大學』から学びたい
・『大學』を全文読んでみたい
・本物の哲学を学んでみたい。
・自分の専門能力をより深めて活かす学びがしたい。
・志を立てたい。
・『大學』を学んでみたいけど学ぶ場がない。
・『大學』を自分で人に教えたい

学び方・プログラム・学習のステップ

1. 素読 先ずは五感でリズムとイメージを感じる

素読は、古典を学ぶ学習方法の1つです。その意味や内容は二の次として、本を手に取って文章を目で読み、声に出して音にする。さらに調子を合わせてリズムを感じることで、頭で考える前に五感でリズムとイメージを感じることから始めます。
そして、咸生書院のオリジナルテキストは、素読を3回繰り返せば意味まで分かってくる!そんな工夫がほどこされています。

2. 現代訳 古典の世界に自ら飛び込み自分の言葉で表現する

素読の次は、いよいよその意味や内容を味わいます。咸生書院では、『伝習録』の言葉を受講者自身が、職場やプライベートなど、暮らしの中でよくある具体的なシーンを再現しながら自由に現代語訳を行います。
ここで大切なことは、陽明学から学ぶ。原文や学術的な正解に近づけることよりも、500年後の今を生きているあなた自身が、身近な場面での「自分や相手の気持ち」や「心の動き」を素直に思いながら訳をつくることで、陽明学を自分自身の学びにしていく行いです。この時間には、相手や権威に寄せた正しさよりも自分自身の世界を自由に開くことを大切にしています。学びの主体者は、学ぶ本人であるあなたです。

3. 解説 「知っているつもり」が、心に落ちる!

素読と現代語訳で学んだ『伝習録』の名所名文のポイントを本格的な学問で解説します。
江戸時代の松下村塾で吉田松陰が、昌平黌では佐藤一斎が伝えていたように、ここでは、場面ごとの忠実な原文解釈や学術的にアドバイスで、解決策や道理、哲学に根ざした考え方、実生活への有効な活かし方に気づくポイントを学びます。

4. 講学 江戸幕末スタイルの「 Heartstorming 」

◎ 咸生書院の学び方は、江戸幕末スタイルの「heartstorming」

江戸時代の日本人の学力は、実は世界を驚かせる最高の水準にあったと言われています。高い識字率と計算能力、女性と子供の活躍に豊かな文化や超絶技巧などに表れていますが、当時の学問は、講師の講義を受動的に聴くだけではなく、自己実現のために学びを活かす能動的な学び方が存在していました。それが講学、会読です。今でいう探求学習。咸生書院では、ブレインストーミングならぬ「ハートストーミング heartstorming」と名付けています。咸生書院の講座では、古くて新しい学びを行います。

咸生書院の講座では、幕末の塾で行われた侍や志士たちの学び方を現代風に再現したスタイルで学んでいただきます。江戸時代の日本人の学力と学習方法は、世界的にも優れていたことは、武士、地主といったリーダーたちの人格と判断力に止まらず、当時の庶民の識字率や計算能力の高さ、都市の大きさと治安の良さ、美しい文化や芸術、職人の超絶技巧にも学びの成果が表れ、開国後には世界を驚かせました。更に近年では、この学びが、明治以降の文明開化と戦後の高度経済成長の原動力になっていたことが欧米を中心に海外の研究発表で明らかになっています。

特徴は、学ぶ本人が主人公であること。先生が一方的に教科書から技術を教える100点満点を目指すのではなく、受講生が一人ひとりテーマをもって良心と志を実現していく学び方です。松下村塾の吉田松陰は「学は人たる所以を学ぶなり」(学問とは、人間である本質を学ぶことです)と言いました。学校の勉強が嫌いだった方にも「学ぶことは、楽しい。」を体験して欲しいと思います。

スケジュール(日程)

【日 程】咸生書院『大学の道』講座

New Reader class - 継承者 - 火曜日 14:00~17:00

President class     - 経営者 - 木曜日 14:00~17:00

 

     New Reader class - 継承者 -    President class - 経営者 -

第1回   3月27日(木)             3月27日(木)

第2回    4月22日(火)           4月24日(木)

第3回    5月20日(火)           5月22日(木)

第4回    6月24日(火)           6月26日(木)

第5回    8月19日(火)           8月21日(木)

第6回    9月25日(木)           9月25日(木)

第7回   10月21日(火)          10月23日(木)

第8回   11月20日(木)          11月20日(木) 

第9回   12月16日(火)          12月18日(木)

10回      1月22日(木)           1月22日(木)

 

費用について

  • 受講料 297,000円/ 1名(テキスト代・修了証書発行手数料・税込)

講座の概要(まとめ一覧)

 開催日程

【日 程】咸生書院『大学の道』講座

New Reader class - 継承者 - 火曜日 14:00~17:00

President class  - 経営者 - 木曜日 14:00~17:00

 

     New Reader class - 継承者 -    President class - 経営者 -

第1回     3月27日(木)           3月27日(木)

第2回    4月22日(火)           4月24日(木)

第3回    5月20日(火)           5月22日(木)

第4回    6月24日(火)           6月26日(木)

第5回    8月19日(火)           8月21日(木)

第6回    9月25日(木)           9月25日(木)

第7回   10月21日(火)          10月23日(木)

第8回   11月20日(木)          11月20日(木) 

第9回   12月16日(火)          12月18日(木)

10      1月22日(木)           1月22日(木)

 

開催形式

【会 場】大阪ベイタワーオフィス5階

      大阪府大阪市港区弁天 1 丁目 2-1

      弁天町駅(JR 大阪環状線 / 地下鉄 中央線)徒歩 2

  ・オンライン講座(zoom)で授業を生中継しています。

  ・授業のアーカイブ配信を行います。 

  ・特別補講を行います。

修 了 全課程終了後に、大学指導士を認定する修了証を交付します。
定 員 1クラス10名程度  ※聴講生、ファシリテーターは除く
費 用 【学 費】297,000円/ 1名(テキスト代・修了証書発行手数料・税込)
ご参加 ― 満員御礼 2025年度の受講受付は、定員に達したため終了しました。